南青山面影通り
2003/08/18
 
もう4年以上前になる。東京で暮らしていた頃、休日は朝寝坊ばかりだった。
昼頃やっとノロノロと起きて、着替えて外出。
もう半日が過ぎている。
「早起きは三文の得」とか言うけど全くそのとおりだと感じた。

それでも、どこかに行きたい。
でも遠くに行くには時間が足りない。
近場でゆっくりとしたい。
そんな時は1人青山通りを散歩した。
そこで偶然に見つけたのが、南青山にある『根津美術館』。
喧騒の中にひっそりと佇むこの素晴らしきオアシス。
広大な庭園の奥にある美術館。
絵画、書跡、彫刻、陶磁、漆芸、染織などが多く所蔵されている東洋古美術の宝庫って感じ。
僕の大好きな抹茶を飲ませてくれる喫茶室もある。

ここが何故だか気に入って、後に付合い始めたN子とも数回訪れることとなった。
青山通りの某ワッフル専門店で軽く食べて美術館へ。
見終わったら行く所は決まっていたけど。(笑)

「さあ、今度は違う美術館を見たいな。」
「え?どこ?」
「う〜ん、丘があって川も流れているところ!」
N子は笑って、「バーカ・・・」と僕に微笑む。
そんな軽いジョークを飛ばして、寄り添い歩いた秋深まる青山通り。
今は熱いカップル達がどんなドラマを演じているのやら。
やがて遠い記憶の彼方にかすんで行くかの人の面影・・・


(注:「南青山 面影通り」という名称の通りはもちろん存在しません。僕が勝手に呼んでいるだけです。)


(終)
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