<ポスター>

◎4枚目◎




▼2003/7/14▼

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ビデオ・LD・CD
 db-FM開局記念
 KONAMI ALLSTAR FESTA '97
(ビデオ・定価:4.660円
 LD ・定価:5,631円
 CD ・定価:3,873円
 にて、各発売中。大きなお店ですと
 直ぐに見つけられると思います)
久美さんの役⇒
 「ツイパラ」のウィンビー役より
 久美さんご本人

 時は1997年3月16日、場所は渋谷公会堂。インターネットラジオ「db-FM」の開局を記念して行われた、歌ありトークありのイベントです。
 コナミの作品で活躍する声優さんが多数、登場する中、久美さんは「ツイパラ」のコーナーで登場しました。
 ナビゲーターは國府田マリ子さん。
 國府田マリ子さんの司会で、久美さんは伊藤美紀さんと共に、田中真弓さんの次に登場。二人で可愛らしくポーズを取り、一番右側の席(ステージ上手)に着きます。
 久美さんは濃い青色と色っぽい赤色を基調にしたドレス姿で、髪はゴージャスにアップにして、大きなリボンで留めています。スカート丈は膝上数センチ。
 出番を待っている間にこんなになってしまったと、自分たちの格好を笑う二人。
 久美さんは、とってもリラックスした感じの、飾らない口調で、
「パフィーのつもりだったんだけれど、何かピンクの電話みたいになっちゃいました」
 なんて言ってみせるのですが、¨何をおっしゃる¨と言う感じで、とっても素敵☆
 真弓さんが、ドラマCDの話題など初っ端からどんどん喋っていくのですが、久美さんはそれを聞きながら、右手を広げて口の前に持ってくるという、よく見せる仕草で笑ったりしています。
 そうこうしているうちに、K野Y正さん(笑)と沼田佑介さんが登場、「ワルモンR&R」を歌います。
 会場はワルモン軍団が乗っ取った、と豪語する二人。矢庭、K野さんは「西原久美子!」と呼び付けます。ドキッ、という感じで、両手を胸に当てる久美さんが可愛過ぎです☆
 伊藤美紀さんと共に、衣装を笑われてしまうのですが、これは見当違いです。久美さんは笑われるどころか、もう胸がきゅんとなるくらい、似合っていて綺麗なのですから!
 この後、久美さんは、伊藤美紀さんと一緒に、持ち歌である「Beeなポーズで -霧の向こうのパラダイス-」(これは、「ツインビーPARADISE 熱唱!ボーカルバトル編」に収録されています)を熱唱します。
 久美さんは上手側に立って、左右にステップを踏みながら、可愛らしく歌います。
 2番はカットのショートバージョンですが、声を張り上げて「リボ〜ンアターックッ!」もしっかり叫び、「Beeなポーズで〜」という下りでは、腰を振って、ちょっぴりセクシーな感じ☆
 「合言葉はー!?」「Bee!」で締め、「ありがとうございましたー!」と、照れ笑いしてしまう久美さんなのでした。
 その後は、真弓さんが歌う「ツインビー音頭」。みんな、席を立ち、手拍子取りながらバックで盛り上げます。久美さんは自分の歌が終わって安心したように(笑)、とっても楽しそうに身体を左右に揺らし、満面の笑顔で手拍子や合いの手を入れていました。
 歌の途中、伊藤美紀さんがヒールで舞台の何かを壊して(?)しまい、久美さんが背中をぽんと叩いてあげる場面もあったりして、目が離せません。
 最後にもう一度、「合言葉はー!?」「Bee!」をやって、以上で「ツイパラ」のコーナーは終了。
 以降の久美さんの出番はフィナーレとアンコール。フィナーレは「db-FM」のテーマ、「Talk to me」、アンコールは「db-FM」開局記念の曲、「強い翼で」。この二曲を出演者全員、十数名で歌います。
 ここでは、髪を後ろで二つに結い、お揃いのジャンパーにロングスカートという、普段の久美さんらしい格好になっています。
 ソロ・パートはありませんが、右手にマイク、左手に歌詞カード(譜面)を持って、ステージ上手寄りの方で楽しそうに歌っています。隣の方と笑い合ったり、最後の方では腕を振り上げるお客さんに段々と同調していく姿も。
 因みにオープニングでは、リハーサルの映像も瞬間的にですが挿入されています。
 久美さんお目当てなら、CDよりも映像の方が良いでしょう。
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▼2003/7/28▼

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TVアニメ「神風怪盗ジャンヌ」
 BEST SELECTION vol.1
 第3話「包囲網!敵は全校生徒」
久美さんの役⇒
 準天使フィン・フィッシュ
 パッキャラマオ先生
(レンタル屋さんで借りるのが一番お手軽です)

 「神風怪盗ジャンヌ」は1999年2月より、TV朝日系列で全44話に渡って放送されたアニメです。種村有菜さん著の同名の少女漫画が原作で、主に女の子向けの作品です。終盤以外は基本的に1話完結ですので、とても見易いアニメだと思います。
 ご存じ久美さんの代表作にして、久美さんがレギュラーで二役(最終的には三役とも言えるかもしれません)を演じ通した希有な作品でもあります。
 久美さんが演じたのは、『準天使フィン・フィッシュ』と『パッキャラマオ先生』。
 『準天使フィン・フィッシュ』は体長15センチくらい(?)の、翼の生えた小さな小さな女の子、言わば天使の見習いです。ジャンヌ・ダルクの生まれ変わりである『日下部まろん』の親友であり、人間界の美しいものに入り込み、人の美しい心を蝕む悪魔を退治すべく、まろんを『怪盗ジャンヌ』に変身させ、手助けをします。それは、正天使になるための任務でもあります。緑色の髪に緑色の瞳、緑色のレオタード風の服で、眺めも良い(笑)キャラクターです。
 久美さんは、とことん可愛い声で演技しています。可愛らしいと言っても、幼い、ではなく、非常に優しい。そんなトーンの可愛さです。見ていて、聞いていて、自然と顔が綻んでしまう、とっても可愛くキュートな声です。小声になって話すところなんて、正に天使の可愛さ☆
 しっかり者で負けん気も強い方ですが、ちょっとパニくりやすくて慌てんぼう、心配症で怖がりでもあるけれど、悪魔を封じるという任務にとても熱心。明るく、お茶目な一面もある、そんな「女の子」を、久美さんは物凄く魅力たっぷりに演じています。
 決して、良い子とは言えないけれど、凄く良い友達。久美さんはそういう芝居をしています。
 久美さんはとにかく可愛く演じているのですが、これは後々の伏線であり、久美さんの演技プランだったりします。
 そして『パッキャラマオ先生』は、主人公『日下部まろん』が通う¨桃栗学園¨の、新体操部の顧問にして、まろんの担任の先生です。久美さんは太くて張りのある、きつめの声で、大人の女性の芝居をしています。フィンとは全く違う声で、久美さんファンでなければ、久美さんであるとはまず気付かない声です。
 ロングヘアーのボディコン姿で、セクシーな外見に合った、色っぽさ・艶っぽさもある芝居です。実際、久美さんの年齢や容貌に近い役だけあって、久美さんらしい演技であり、舞台に立つ久美さんの姿も想像できます。
 生徒を怒る時は何故かリコーダーを吹き鳴らし、いつも「ざます」言葉なのですが、変な嫌味やデフォルメされた感も無く、キャラクターの雰囲気に合った自然な演技です。厳しいけれど、思いやり深い先生を久美さんは演じています。
 因みに劇中、久美さんの第一声はパッキャラマオ先生の方だったりします。
 「神風怪盗ジャンヌ」特集ということで、第1回目にピックアップするのは、そのパッキャラマオ先生が要のお話です。
 パッキャラマオ先生が悪魔に取りつかれてしまう話です。新体操部の部活の時間、花壇に種蒔きをさせられるまろんたち。序盤では、喧嘩を始めるまろんと『都』(まろんの幼馴染み)を怒り、「新体操は花の心で踊るもの」と説教します。低い声で怒る台詞がとても面白みのある芝居で、一方、「いつも心に花を咲かせている気持ちでいることが大切なんざます」とエレガントに語り、花の匂いを嗅ぐところは素敵です。
 花を花瓶に生けて悦に入る場面は、普段は分からないパッキャラマオ先生の横顔、花をとても愛している優しさが、女性らしい色っぽさとなって伝わってきます。台詞の後に、「んっ」と愛でる声は聞き逃してはいけないポイントです。
 そして直後、花瓶に取りついた悪魔によって、パッキャラマオ先生の心は蝕まれてしまいます。苦しそうに呻き、息を切らす演技は非常に迫力あり、ストーリーに一気に緊張感をもたらします。悪魔に心、奪われていく……。不穏な呻き声と息遣いで、久美さんはそれを上手に表現しています。但し、ちょっと色っぽい声があるからと言って、エッチなことを考えてはいけません(笑)。
 悪魔に心を蝕まれた後のパッキャラマオ先生は、かなり怖いです。「ざます」言葉は変わらないのですが、どすの利いた低い声で虚ろに喋る演技、毒々しい、強烈な威圧感を持った演技はさすがです。
 パッキャラマオ先生自体、普段から濃いキャラクターですが、久美さんの声の迫力に加え、序盤で久美さんが、彼女の心の美しい部分をしっかり表現していたので、豹変ぶりがちゃんと怖いものになっています。
 花瓶の中から、枯れた花を呻きながらむしっている演技は怖過ぎです。
 まろんは一早く悪魔の仕業であることに気付き、ロッカーの小箱の中にいるフィンに知らせに行きます。話はずれますが、全話通して、小さなフィン、まろん以外の人間には見えないフィンならではの面白いシチュエーション(洗濯物に埋もれたり、新体操のボールと一緒にバケツに落っこちたり)も見所です。
 さて、知らせに行くも、フィンはお休み中。寝ぼけている姿や、まろんにぶんぶか振られて目を回す姿は、同じ久美さんが演じているとは思えないほど、可愛くて愉しいです。特に柱の陰から 先生の様子を窺い、「どう?」とまろんに聞かれ、「気持ち悪い……」と呟く台詞は傑作です。久美さんならではの面白さと言えるでしょう。
 理科室でのフィンとまろんのシーン。
 「悪魔は、人間の心が綺麗であればあるほど、手に入れようとするんだよ……」「心無しで生きていける人なんていないよお。だから……」と、静かに切なげに語る台詞、やる気を出すまろんに「フィン、嬉しい〜! やっとまろんにも自覚が出てきたんだね〜☆」と目をウルウルさせて言う台詞、今日は特別!と否定するまろんに「え?」(「い」と「え」の間。非常に久美さんらしい言い方です)と聞き返し、「どうして〜!」とむっとする台詞、指で弾かれ「あ〜っ! もう、何すんのよお〜!」と怒る台詞。
 などなど全てが、感情を表に出すフィン……彼女の気持ちが溢れた台詞回しです。本当に素敵な久美さんの演技を、ここでは堪能できます。且つ、とってもとっても可愛いです。この後、人体模型の中に隠れていた黒天使の『アクセス』が、「いや〜、やっぱ可愛いぜ、フィン」と言うのですが、正にこちらの気持ちをそのまま代弁していると言えるでしょう(笑)。
 花瓶の美しさを頂くとジャンヌに予告状を出され、パッキャラマオ先生は全校生徒を体育館に集め、花瓶を守り、ジャンヌを捕まえるよう命令します。全校生徒を相手に、果たしてジャンヌはいつものパッキャラマオ先生に戻すことができるのか……。
 後は見てのお楽しみ。
 可愛い可愛いフィンと、壮絶な迫力で怒鳴り声を上げるパッキャラマオ先生は最後の最後まで見物。
 久美さんの演技力の高さも感じられるお話なのです。
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▼2003/8/4▼

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TVアニメ「地獄先生ぬ〜べ〜」
 第32話「そして誰もいなくなる!
           図書室の赤い怪少女!!」
久美さんの役⇒図書室の少女霊
(レンタル屋さんで借りるのが一番お手軽です)

 1996年4月〜97年8月に渡ってTV朝日系列で放送されたTVアニメ、「地獄先生ぬ〜べ〜」から。
 大体、1話完結のお話ですので、どこからでも気軽に楽しめるアニメです。悪霊退治を得意とする小学校の先生、『ぬ〜べ〜』とその生徒たち(小学5年生)。そこに絡んでくる悪霊や妖怪たちとのドラマや戦いを描いた物語です。
 久美さんがゲスト出演されたのは、第32話「そして誰もいなくなる! 図書室の赤い怪少女!!」。図書室に現れる少女の幽霊を演じました。
 サブタイトル通り、お話のメインとなった役で、怪談チックにストーリーが展開していく回でした。結構、怖いけれど、最後はほろっとくる良いお話です。
 久美さんが演じた幽霊は、放課後になると図書室に現れる少女の浮遊霊。でも人に危害は与えたりはしません。生前、本が大好きで、本をもっと読みたいという気持ちで図書室に現れ、普段は大人しく本を読んでいるだけ。
 これは最後に分かることですが、毎日、図書室に行って、破れたり傷付いたりした本を直していた、本の大好きな女の子で、五年前に交通事故で死んでしまったのでした。
 ショートカットの女の子で、赤いカーディガンを、腕の部分を胸元で結んで羽織っています。小学3年生ぐらいでしょうか。顔(目元)は最後の場面以外、影になっていて見えませんが、とっても可愛らしい子です。こんな幽霊なら、一度は出会ってみたいかも。
 図書室で貸出係をしている『法子』も、最初は彼女のことを怖がっていましたが、ぬ〜べ〜に諭されてからは、本が大好きという共通点から、ちょっぴり親近感を抱くようになります。
 ところがある時、ぼろぼろになってしまった本を処分することになり、その少女の霊は怒ってしまうのでした。
 突然、ぬ〜べ〜のクラスの生徒の前に現れ、その子の名前を不気味に呟き、何処へと連れ去っていってしまいます。久美さんは低い声で、虚ろな調子で喋っています。エフェクトが掛かっている効果もあり、随分、怖いです。
 そうして次々と消えていく生徒たち……。  クラスメイトたちは大騒ぎし、まさか図書室のあの少女の仕業だとも思わず、ぬ〜べ〜は考え込みます。
 「人魚姫は、海辺で見かけた男の子に恋をしました……」。
 最初は、その子の前に現れ、名前を呼ぶとその生徒は消えてしまうという見せ方をしていますが、シーンを追う毎に少女は、人魚姫のお話の一節を口にするようになります。
 「人魚姫は恋しい男の子の面影を探すかのように、月夜の海で歌い始めました……。その歌声は……」。
 やがて法子は気付きます。消えたクラスの生徒たち。みんなに共通していたのは、ページが取れて処分される本、その本を借りた生徒たちだったということを。本を大事にせず、そして自分の大好きな本が焼かれてしまうことに腹を立てているのだと。
 「その歌声は……」。
 少女はそこで詰まり、「思い出せないの……」と言います。低く抑えた声で、ぼんやりと、熱に浮かされたような調子で、久美さんは演技をしています。
 圧倒的な存在感を持った台詞回しで、幽霊ゆえにそういった存在感が求められる役でもある訳ですが、久美さんはそれをばっちりこなしています。
 前半は演出上、怖く見せるために、一人の女の子、と言うより幽霊らしさが強調された芝居なのですが、後半、久美さんは、そこに少女の感情が徐々に入り込んでいく芝居を聞かせてくれます。
 とうとう、異空間(今、正に燃やされんとする本の中)に吸い込まれてしまった、ぬ〜べ〜と法子。そこでも、人魚姫の話の一節を繰り返す少女の声が聞こえてくるのですが、微妙に、感情が入ってきた声になっています。なぜこんなことをする!? と叫ぶぬ〜べ〜に、「思い出せない……」と呟く下りでは更にです。
 徐々に、少女の感情が入っていき、それと同時に物語も盛り上がっていく訳ですが、この辺の匙加減はとても上手な久美さんです。全然、あざとさ・大袈裟な感じがありません。
 「思い出せない……思い出せない……!」
 ごく自然に、幽霊から一人の少女へと変わっていく、と言うのでしょうか、少女から感情が感じられるようになるのです。
 少女の哀しみが伝わってきて、こちらが抱く気持ちも、恐怖から、彼女も元は人間であるという安堵、そして胸を動かす何か熱いものへと変わっていきます。それを、物語がクライマックスへと向かうと同時に、とても自然に久美さんは演ってのけています。
 「世界のおとぎ話」という一冊の本、その中の「人魚姫」が大好きだった少女。ページが抜け落ちてしまったことで、物語の続きが思い出せなくなり、小さな彼女はとても悲しくなってしまったのでした……。
 「人魚姫は恋しい男の子の面影を探すかのように、月夜の海で歌い始めました……。その歌声は……その歌声は……」。
 と、涙を流しながら、思い出せず悲しむ彼女の姿、久美さんの演技は、とても胸を打たれるものです。少女の悲しみが胸いっぱいに伝わってくる、久美さんの良い芝居です。
 そして次の瞬間、その歌声は、と、法子が後を引き継いで、優しく朗唱してあげるのですが、ここは本当に素敵な素敵な名シーン。
 ぱあっと、抜け落ちたページの活字がバックに広がっていき、自分もその本が大好きだったということ、何度も何度も読み返したということ、本はどの本もみんな好き! と言ってあげます。
 すると少女は、涙に濡れた顔を上げ、ぱあっと顔を輝かせます。ここは、久美さんの嬉しそうに微笑む芝居、久美さんの呼吸が、とても輝きに溢れていました。
 怪談チックな展開ですが、最後は素直に泣ける良いお話です。台詞は少ないけれど、(物語の中で)役割を果たした演技をしつつ、少女の感情を好演した、忘れてはならない久美さんの芝居です。
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▼2003/8/11▼

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TVアニメ「新世紀GPX サイバーフォーミュラ」
 第5話「目指せ!全日本グランプリ」
久美さんの役⇒舞
 第12話「栄光のレーサー」
久美さんの役⇒少女
(CSでも時々、再放送されます)

 1991年放送のTVアニメ、「新世紀GPX サイバーフォーミュラ」から。
 コンピューターがナビゲーションのレースマシン、言わば未来のF1を舞台にした物語。二度、三度と新たなシリーズが作られた大ヒットアニメです
 久美さんはこのアニメに二度、ゲスト出演されました。
 まず最初は、第5話「目指せ!全日本グランプリ」。久美さんが演じたのは、誘拐されちゃった女の子、『(伊藤)舞』ちゃん。5歳の、小さな女の子です。
 全日本サイバーフォーミュラ選手権への出場資格を手にした『ハヤト』たち。開催地である北海道に向かう途中で、彼らチーム一行はドライブインで、小さな女の子と出会います。と、丁度良いタイミングでテレビから誘拐事件のニュースが!
 テレビ画面に映し出されたのは、何とその女の子でした。
 誘拐犯の男は、慌てて舞をひったくり、外にあった一台のサイバーフォーミュラで逃走します。その車の持ち主は、高速道路の料金所でハヤトたちに代金を支払わせた、素性の知れないレーサー。ハヤトは自分のマシン『アスラーダ』を駆り、彼と共に(彼は自分のマシンを取り返すため)舞ちゃんを助け出そうとするのですが……。
 というのが、大まかな粗筋ですが、誘拐された女の子、舞ちゃんはとっても呑気な子です。誘拐されたということは年齢上から分からないにしても、知らないおじさんに連れてこられたことに怖がっている様子も無く、お母さんを恋しがる様子もありません。
 誰と来たの? と聞かれても、「あのおじちゃ〜ん」と指を差す始末。サイバーフォーミュラを誘拐犯が上手く扱えず、車が激しく揺れるのに泣いていたくらいで、あとは呑気そのもの、むしろ楽しそうなのです。非常に、ぽけ〜っとした女の子です☆
 久美さんは勿論、幼い声で演技していますが、誘拐された女の子という画一的なもの、ありがちなステレオタイプで終わらないのが久美さんの良いところです。可愛いだけでなく、上述した呑気なところが、とっても面白い具合に仕上がっています(悲鳴の上げ方もコミカルです)。
 特に、犯人が駆るサイバーフォミュラが上手く走り出すようになってから、「わ〜い、揺れなくなった〜!」と万歳するところ、追ってくるパトカーに対し、「うわあ、来たよ〜」と嬉しそうに指差す辺りは傑作です。久美さんの面白みのある演技が光っています。
 ハヤトたちの手によって多少、乱暴な形で車が止められたものの、エアバッグの下で笑顔を見せる舞ちゃん、こんな大事件の後だというのに、「ばいば〜い」とどこまでも呑気に手を振る舞ちゃん、また、ママの声がして「ママ〜!」と、やっぱり呑気な感じで走っていく舞ちゃん。但し、嬉しそうな輝きあるトーンがちゃんと加わっていたのは、久美さんの演技の機微。
 といった具合に、とっても可愛くてボケボケな舞ちゃんですが、久美さんの天然風味な幼少の頃を思うと、重なるものがあるようなと想像できなくもない(?)。
 そしてもう一つ特筆しておきたいのは、登場時、ハヤトが食べているハンバーガーを、指をくわえて見上げている舞ちゃん。「ふあ」という音を崩したような、ぼんやりした声を、お腹空いてるの?と聞かれた時と合わせて、二度、出すのですが、ここは本当に5歳の子供そのものの、リアルな久美さんの芝居だったと思います。お腹が空いて、まだ小さな彼女は食べ物だけを目で追っている、くれないかな、と誰に対してもすがる、そんな無垢さが伝わってくる良い演技です。
 クライマックスはかなり盛り上がる展開となるので、一見の価値ありのお話ですよ。
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 続いて、第12話「栄光のレーサー」。
 いよいよワールドグランプリに出場できることになったハヤトでしたが、その第一戦のアメリカGPで、チームの指示を無視した暴走により彼はリタイアしてしまいます。チームの皆に責められ、夜の街へと飛び出したハヤト……。彼は酒場で一人の男と出会います。サイバーフォーミュラの伝説のチャンピオン、『ジョン・クリーブ』。
 ハヤトは、彼が自分のことを語った言葉通り、事故が怖くなって辞めたと思い込み、自分を臆病者扱いした彼をなじります。
 久美さん演じる『少女』は、ジョンの友人、『マリア』が語る彼の過去の回想シーンに出てきます。ジョンはレースが怖くなって辞めたのではなく、道路に飛び出してきた子供を避けるがために交通事故を起こし、右目と左足を失い、レースが出来なくなってしまったということ。そして、世界的レーサーが自分のためにレースが出来なくなってしまったという、負い目をその子に課したくがない為に、マスコミには公表しなかった(彼女に知らせなかった)ということ……。
 久美さんは、その子の役です。
 久美さんが出した声は、ボールを追い掛けて道路に飛び出してきた時の「待て〜」という台詞、車が眼前に迫った時の驚きの声、唖然としながら上げる小さな声ぐらいですが……。
 上述した悲しい事故、そして、もし彼が負った怪我のことを知った時、その女の子が果たしてどれだけの負い目を背負うことになるのか、その重みを際立たせる役目を、久美さんは、意識していたにしろ、していなかったにしろ、とてもしっかりこなしていたと思います。久美さんが出した、可愛い、小さな、か弱い声。それが、やり切れない悲しい事件を、より印象的なものにしています。
 どんなちょい役でも、久美さんは役者として役割をきっちり果たしているのです。
 また後半では、自転車レースに挑戦するジョンを応援する子供たちの一人として、小さな女の子の声を当てています。最後まで聞き逃してはなりません。現在の幸せを見せる役割を果たす一人として、久美さんはちゃんと芝居しています。
 久美さんという役者さん、声優さんは、ちょい役でもおろそかにはできない、聞き堪えのある芝居と声を聞かせてくれるのです。
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▼2003/9/8▼

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TVアニメ「神風怪盗ジャンヌ」
 BEST SELECTION vol.2
 第8話「愛のメロディを盗め!」
久美さんの役⇒
 準天使フィン・フィッシュ
 パッキャラマオ先生
(レンタル屋さんで借りるのが一番お手軽です)

 「神風怪盗ジャンヌ」。私が好きなお話を勝手に取り上げていく(笑)BEST SELECTIONの第二弾は、フィンちゃんが恋をするお話です☆
 ある朝、まろんの自主トレに付き合っていたフィンは、天界の音楽に似た、ピアノのメロディに心を奪われます。引き寄せられるように、ピアノが聞こえてくる部屋へと入っていくフィン。
 そこで、ピアノを弾いている男の子に一目惚れしてしまいます。
 「はあ……素敵……☆」と頬を染めるフィンが、このお話のドキドキ感を予感させます。
 このシーンの見所としてはやはり、彼と彼のピアノにぽ〜っとなっちゃうフィンと、彼の飼い猫に襲われ、慌てふためくフィン、それからアクセスに突っ掛かっていくフィンでしょう。
 人間にフィンの姿は見えませんが、彼の飼い猫が、ピアノの音色にうっとりとしているフィンを見つけて追い掛け回す。慌てて小さく声を上げて逃げ惑い、「あっち行きなさいよー!」と呻く様がとっても面白くて可愛いです。こういうパニックになる場面での久美さんの演技は、やはり愉快で定評があると言えるでしょう。
 そして飼い猫を抱き上げ、どんな小さな生き物だって大切な命 がある、という彼の言葉に、フィンはコロッといってしまいます☆
 「素敵……」と呟くフィン。胸がきゅんとなっているのはフィンなのですが、聞いているこちらも胸がきゅんとなる久美さんの台詞回しです。
 フィンは部屋にあった天使の像を通じ、彼とお話しようとします。さっきのメロディをもう一度、弾いて、と。最初は勿論、気のせいかと思う彼ですが、フィンが一生懸命、天使の存在を訴えて、彼を引き留めます。この一生懸命ぶりが、胸にぐっとくる演技で、彼を引き込むのも頷ける、力がある台詞です。
 天使の像(自分)に近付いてくる彼に、胸をときめかせているフィンも、見逃せない可愛いポイントです。
 と、ここで、同じくピアノのメロディに引き寄せられたアクセスを見つけ、「あの人の美しい心を吸い取る気!?」と突っ掛かっていきます。ここのフィンはもう、単純に愉快で可愛いです。
 更に、彼のことを守ろうと一生懸命な姿、久美さんの台詞回しに、余計にフィンのことが愛しくなっちゃいます。
 このお話で、アクセスには三度、突っ掛かっていくフィンなのですが、最も可愛くて面白いポイントです。怒ったフィンがまた、たまらなく可愛いのです☆
 パッキャラマオ先生も登場します。フィンが恋しちゃった男の子、木村卓美(たくみ)を新体操部のメンバーの前で紹介し、彼が新進気鋭の作曲家であること、今度のピアノコンクールで優勝したらヨーロッパへ行ってしまうことなどを話し、将来、彼に作曲してもらえるように、と部員たちを練習に焚き付けます。彼を自分の優秀な後輩だと、得意そうに言うところがミソの、面白みのある台詞回しをしています。
 直後、彼の名前を知ったフィンが、「きむら……たくみさん……」と、両手を組み合わせてうっとりと呟きますが、とても同じ役者さんとは思えない、芝居と声の差が素晴らしいです。
 さて、部屋に帰ったまろんに、フィンは必死になって訴えます。「ねえ、お願い、あの人のことをもっと調べてみてよ!」「絶対に悪魔に狙われてるはずなんだから!」
 いつもは、言ってみれば、ふかんした立場でまろんを動かしているフィンが、自分回りのことで一生懸命になっている姿がとっても愛おしいです☆
 しかも、まろんに、あの人に恋しちゃったとか? などと指摘され、うろたえ、照れる様は最高に可愛いです。「そんなんじゃないもん……」と声が小さくなっていくところが、心をくすぐりまくります☆
 あの人の綺麗な心が狙われていることを解ってもらおうと、熱くなって叫ぶフィンでしたが、まろんはどこ吹く風。いつもは上の立場で熱くなっているフィンが、下の立場で熱くなっているところが可愛過ぎです。しまいには「もう嫌いー!」と言い捨て、「大体、あたしが人間に恋する訳ないじゃない……!」とまで言うのですが……。
 直ぐ後、彼の様子を見に行き、頬を赤くしてしまうフィンには、微笑まずにはいられません☆
 といった具合に、ハートフルに、コミカルな感じでお話は進んでいきますが、後半は健気なフィンの姿、久美さんの演技に心を打たれます。
 周囲の期待からくるプレッシャーで、ピアノが弾けなくて苦しんでいる卓美。そんな彼をフィンは、ひとりぼっちで頑張っているまろんのことを話して元気付けます。限り無く優しい気持ち、どこまでも優しい声音で話すフィンがとても素敵、久美さんの芝居がとても素敵です。胸に染み渡っていく、本当に良い台詞回しだと思います。
 コンクールで使われるピアノに悪魔が取りついてしまうのですが、それに近付こうとする卓美を身体を張って止めようとする フィン。が、悪魔の攻撃にさらされ、大幅に力を失ってしまいます。
 床に落ちて倒れてしまいながらも、何とか彼を止めようとするフィン。力を失いながらも、悪魔に取りつかれた卓美を救うため、まろんに懸命にすがるフィン。卓美を想うフィンの気持ちが、TV画面から押し寄せるように伝わってくる久美さんの演技です。
 コンクール会場に侵入するジャンヌに、今回、フィンは一緒についていくのですが、終盤、身体が弱ってしまったフィンにジャンヌは、あんたは戻りなさい、と強い調子で言います。
 でもフィンは「いやあ!」と断ります。「だってあの人を助けてあげたいんだもん!」と。これは本当に胸を貫かれる台詞です。久美さんの演技力が持つパワーだと思います。人を感動させられる分の気持ちを、久美さんはしっかりと台詞にこめることが出来るのです。
 果たしてジャンヌはピアノの音色に取りついた悪魔を封印し、大切な友達、フィンの大事な人を守ることができるのか……。フィンの可愛い、そして切なくも素敵な恋物語です。ぜひご覧になってみて下さい。ラストはちょっと大人なフィンの姿です。
 久美さんの恋する女性(女の子)の演技は、取り分け素敵だと思います。
 因みに、おまけSELECTIONとして、第6話「相棒は謎のおばあちゃん」で、蓋付きの、ガラス製のお菓子の器に閉じ込められるフィンがめちゃくちゃ可愛いです☆ 小さいフィンが遭遇するトラブルの中でも、傑作の一つです。
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