<ポスター>

◎3枚目◎




▼2003/5/26▼

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
悠久幻想曲キャラクタービデオ
 「悠久Graffiti」
(中古店などを探すと良いかもしれません)
久美さんの役⇒
 メロディ・シンクレア&久美さんご本人

 ご存知、「悠久幻想曲」からです。久美さん最大の代表作の一つですね。名前以外の記憶が無い猫耳の少女、『メロディ・シンクレア』。
 仕草も非常に猫じみていますが、猫呼ばわりすると「ふにゅう、メロディ、猫じゃありません!」と怒ります(笑)。猫耳に猫の手なのだけれど、猫ではないのです。
 幼くて、ほんわかした喋り口がとっても可愛い、猫耳娘。¨ライシアン¨の「由羅」と一緒に暮らし、彼女のことを「由羅おねえちゃん」と呼び、なついている姿も、胸があったかくなるポイントですね。
 天真爛漫で無邪気、まっさらな心を持つメロディちゃんですが、最大の魅力は、そこから来る底抜けの優しさでしょうか。あらゆるものに対して優しさを見せるその姿に、時に感動させられることもあります。
 可愛さ、天然なところ、無邪気さ、優しさ……。久美さんご本人の魅力(パーソナリティ)がぎゅっと濃縮された役どころでもあると言えます。
 久美さんの、お陽さまにさらされた羽毛布団のように幼い声による、可愛さを失わずに喜怒哀楽がしっかりと伝わってくる演技が非常に素敵です。桃が大好物のメロディですが、この役での久美さんの声は、桃のように柔らかでほのかに良い香りがします。
 口癖は「ふにゅう」、「ふみぃ」、また元気良く「○○○なの、だーっ!(読点がポイントです)」など。由羅おねえちゃん以外の人のことを、常に「ちゃん」付けで呼びます。
 久美さんファンであれば一度は触れたことがあるであろう、大変メジャーな役ですので、私などが語るのはこの辺でお開き。
 さてこの「悠久Graffiti」ですが、ナレーションと言うか進行役を、そのメロディちゃんがやっているのです。これが最大の見所。
 いつものようにふわふわと可愛らしく、ちょっと天然入りつつ、元気に喋っています。久美さんがそうした大事な所を担当されるのは、とっても嬉しいことです。
 色々なメディアで展開されている悠久シリーズに触れていくと分かるのですが、久美さんのメロディは所々で重きを置かれています。
 余り詳しく書くとネタバレが過ぎるのですが、ゲーム本編中でメロディは、お話の裏の部分でかなり重要な存在となっています。
 そして、人気声優が多数いらっしゃる悠久シリーズの役者陣の中で、大きな存在感を放ち、魅力ある演技をしている久美さん。そう、特にここでしょう。久美さんがメロディを凄く良いキャラクターに仕上げたこと。そういった理由に拠るところが大きいと思います。
 閑話休題。
 「悠久Graffiti」はメロディのお喋りによって進行していくのですが、その内容はまず「キャラクタービデオクリップ集」。キャラクターごとのテーマソングに合わせての、ビデオクリップです。
 勿論、メロディの「てんしのえがお」も収められています。ショートバージョンで、ゲーム中に登場した立ち絵やイベント絵などが上手い具合に差し込まれています。
 久美さんのベストアルバムなるものを作るとしたら、絶対、外せない名曲ですね。柔らかな歌声と透き通るような歌声で、どこまでも可愛く、優しく歌っています。正に天使の歌声。
 また、自分寄りにテーマソングを歌う方もいらっしゃる中で、久美さんの歌い方はメロディに非常に忠実なのもポイントです。キャラクターの声で歌を唱うことが出来る、というのも選ばれる条件の一つであった、サクラの役者陣。この辺は頷けるところです。スーチーシリーズも然り。
 フルコーラスで聴きたい方は、シングルCD「悠久幻想曲キャラクターシリーズvol.5 てんしのえがお」で。こちらには「メロディからのメッセージ」と称して、由羅おねえちゃんとお話しているメロディ、というシチュエーションで、メロディのお喋りを聞くことができます。
 5分半もの長い間、一人で喋っているのですが、抱き締めたくなるほどの可愛さを、飽きさせることなく愉しく聞かせてくれます。面白みのある演技が出来る久美さんならではです。もう本当に、とろけてしまいます。必聴です。
 続いては、ゲーム本編のオープニングムービーを集めたコーナーを挟んでの、デジタルコミック「魔女モフェウスの呪い」。これは、ドラマCDのお話をデジタルコミック化したものです。
 悪い魔女に悪の手下Aにされてしまったメロディの、自覚していながら操られている姿が最高に面白いです。
 この「悠久Graffiti」には、オープニングの第1話のみ収録されているのですが、この続きは「悠久幻想曲 ドラマCD」で。悪の手下Aとなった悪いメロディの姿を楽しむことができます。悪〜い声を出したり、悪者ぶっているのだけれど、それがまた可愛くて、やっぱりお間抜けなところを晒してしまうメロディがとっても面白いです。
 メロディ独特のふわふわとした可愛さを失うことなく、メロディのキャラクターを崩すことなく、面白可笑しく弾けまくっているところは、久美さん、本当に上手だなあ、と思います。面白味のある演技は、役者としての久美さんの傑出した長所です。
 因みに「悠久幻想曲」関連のCDで、久美さんがご出演されているものについては殆ど、久美さんのお写真とコメントが掲載されていますので、色々チェックしてみると良いでしょう。
 そして最後は、「悠久幻想曲 THE BEST」に収録されているイメージソング「友達といるときは」の収録スタジオからの映像。
 このビデオ一番のお楽しみですね。あの愉快でふわふわしたメロディの声を出しているとは思えないくらい、麗しい久美さんの姿を拝見することができます。お美しいです。
 大きくカールした前髪と、落ち着きとキュートさが同居したデニムの服装がとってもお似合い。
 「友達といるときは」収録への意気込みを、自己紹介を加えて話すところでは、歌が下手なので大目に見てほしいと言う感じのことを、上手く(?)まぜっ返してお話する久美さん。ああ、久美さんってば、やっぱり☆ という感じのコメントです。でも、心を込めて、と言うところは真摯で、且つ礼儀正しい久美さんでもあります。
 また、いつもの久美さんの笑い声も所々で聞こえてきたりと、とっても幸せな内容となっています。久美さんの笑顔と笑い声は、まるで幸せのミラーボールです。
 曲を作ったタケカワユキヒデ先生と司会役の子安さんと氷上さんと反対側、一番、端っこに座っているのは、久美さんのお人柄?
 なんてことも考えてしまうくらい、久美さんは一歩、退いてしまうことが多い謙虚な人です。
 そんな久美さんにもLOVELOVEです!
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□



▼2003/6/2▼

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
新機動戦記ガンダムW
(ビデオ・DVDで発売中。
レンタル屋さんにもあります)
久美さんの役⇒シルビア・ノベンタ

 大ヒットアニメ「新機動戦記ガンダムW」から。
 久美さん、ゲストでのご出演です。第14話「01爆撃指令」で、「シルビア」の声を当てています。
 ガンダム・シリーズは複雑で重厚な物語と言うのが常ですが、ガンダムWは簡単に言うと、¨地球連合¨と¨OZ¨という勢力との戦争の中、ガンダムを駆って活躍する少年たちのお話です。
 「シルビア」は、そんな少年たちの一人「ヒイロ」の過ちによって殺された「ノベンタ元帥」の孫娘。
 久美さんは、元帥の娘と言う育ちの良さ、十代後半の女の子という年頃、祖父を失った悲しみに沈んだ気持ちなどを上手く表現した、沈欝でシリアスな声で演技をしています。女の子と大人の女性、その中間の声です。
 軍縮と平和を唱え、地球圏各国とコロニーへ、軍備解除要請を決議したノベンタ元帥。シルビアは、そんな祖父をとても愛していました……。
 OZの攻撃で、兵士たちから避難するよう言われたシルビア。そこで彼女は、祖父との思い出が詰まったこの場から離れることに時間が掛かってしまったこと、祖父の心を大事にして生きていくことを告げます。
 短い台詞なのですが、シルビアの祖父への思いが伝わってくる、しっかりとした台詞回しです。
 また第一声は、「ありがとう、大尉さん……。心配して下さって……」なのですが、この一声から、お話のキーとなる役としての存在感を十分、発揮しているように思います。
 更にこの場面の締め括り、涙を滲ませながら「ごめんなさい」と言うところは、久美さんが目を潤ませている姿を想像してしまうほどに迫るものがあります。
 そして一番の見せ場は、何と言ってもノベンタ元帥のお墓の前でのシーンでしょう。
 ノベンタ元帥の乗るシャトルを、OZの策略に乗せられ、撃墜してしまったヒイロ。その償いをするため、彼はその事実をシルビアに告げ、自分の銃をシルビアに手渡します。
 シルビアは取り乱します。丁寧で、且つ沈んだ口調が一変し、呼吸混じりに悲痛な声を上げます。
 痛々しいシーン。この悲痛な場面で久美さんは、シルビア役として要求される役割をしっかり果たしたと言えるでしょう。
 彼女の怒りと哀しみが、逃げ出したくなるくらいに伝わってきます。彼女の怒りと哀しみがテレビのスピーカーから押し寄せてくる、と言っても過言ではないでしょう。
 特に、銃を突き付け、「あなたは卑怯だわ! こんなことさせて自分だけ楽になろうなんて!」と怒声を叩き付けるところは圧巻です。彼女の怒りと嘲りが、久美さんの、低い、激しい声によって胸に突き刺さります。
 生きた人間の、体温が感じられる台詞回しです。
 不粋な言い方になりますが、この台詞を聞くためだけに、ビデオを手に取ってみて損は無いかもしれません。
 普段、久美さんの可愛らしい方面の声・芝居しか聞いたことが無い方は特に。
 久美さんが役の感情を伝えるために、いかに多くの声のレパートリーを持ち、そしてその声に役の個性(パーソナリティ)や心情を乗せ、血肉を通わせているか。
 それほど出番がある訳ではありませんが、そうしたことを改めて感じさせてくれる作品でもあります。
 因みにこの回で久美さんは、ガヤもやっています。前半の、ロームフェラ財団のパーティの場面。OZの指揮官に嬌声を上げる若い女性たちの中から、久美さんの声が聞こえてきます。注意深く聞いてみると良いでしょう。
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

「アリス イン ワンダーランド」
公演終了一周年に寄せて……
〜特別番外編〜
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
アリス イン ワンダーランド
〜Grade up Version!
     ぴーちくぱーちくかしましい〜
(劇団21世紀FOX本公演でビデオが絶賛発売中。
但し一度、売り切れたらもう手に入りません)
久美さんの役⇒アリス・ドッジ

 劇団21世紀FOX第50回記念公演。史上最高の観客動員数を記録した「アリス イン ワンダーランド」。
 久美さんの役は、主演にして、唯一の脇役である「アリス・ドッジ」。
 取り敢えず、ストーリーや登場人物、公演のレポート等について詳しくは、 <久美子 イン ワンダーランド>のコーナーでどうぞ。
 アリス。
 それは、久美さんの可愛さ、役者としての面白さが全開に爆発した役でした。そして、久美さんとアリス、役者と役、両者の距離が限り無く近かった芝居でもありました。久美さんとアリスの距離感が殆どゼロに等しかったのです。
 もう二度と、久美さんがアリスを演ることは無いでしょう……。
 久美さんがFOXさんの旗揚げ公演を指しておっしゃっていたのと同じことで、あの熱を再現すること、あれを超えるものはもう出来ないと思うのです。
 それぐらい、久美さんのアリスにはパワーがあり、公演自体、¨正しく¨夢のようでした。
『私が10歳と言ったら10歳なの!』
 これはレオさんの手による「アリス〜」のコピーですが、久美さんは10歳そのものでした。
 10歳のアリス。
 可愛らしくて、明るくて、優しく、泣き虫でもあるけれど、勇気凛々、賢く強い女の子。
 久美さんが素直な気持ちで演じたというアリスには、観ているだけで胸がいっぱいになる、途方も無い魅力がありました。
 当たり前のことですが、久美さんは普段は、素敵な大人の女性です。それだけに、衣装から、ともすれば大きく太股が見えてしまうアリスなのですが……。
 変に色気を感じることはありませんでした。久美さんのアリスが全身から放射していた、上述した魅力の数々で胸が満たされていたからです。
 限り無く、久美さん=子供のアリスになっていたから。
 それは、久美さんという役者さんの力であると思っています。
 久美さんには、自分自身の魅力以上の魅力、別の魅力を内から発揮出来る力があるのです。
 久美さん演じるアリスは、個性的な登場人物たちと出会い、色々、反応しながら、段々と輝きを増していきます。
 そして、何の力も持たないただの女の子なのだけれど、ただの女の子ではなくなっていきます。
 それは観る者に、とてつもない快感を与えてくれていたと思います。
 このことを、言葉ではなかなか説明しきれません。
 アリスは何の力も持たない普通の女の子です。それを久美さんは、どこまでも可愛く、どこまでも面白く演じています。
 物語の終盤、アリスは客席に背を向けた格好で、黒の女王に向かって「メラ!」と思い切り叫びます。
 私は「アリス〜」で、このシーンが一番、好きです。緊張で張り詰めたクライマックス、なのに舞台中央で炸裂するアリスの天然ボケ。
 まるで、この世の何もかも、全てを手に入れたかのように、自信満々で叫ぶアリスが、私は大好きです。ただの女の子なのだけれど、ただの女の子ではない。物凄く強い輝きを持ったオーラが、背中から放たれていました。
 そう、アリスの魅力に一つ、書き忘れていたことがありました。
 お馬鹿なアリス。

 久美さん。
 ¨馬鹿になって¨頑張っていますか?
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□



▼2003/6/16▼

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
ドラマCD
 ツインビーPARADISE’99
 ツインビーPARADISE’99
(税抜:各2,718円で発売中)
久美さんの役⇒ウィンビー、アップル先生

 お馴染み¨ツイパラ¨より、2枚で対になっている同時発売のドラマCD、赤と青です。
 「デザート中学」の卒業式の日、何故か姿が見当たらない「パステル」。大騒ぎになる中、それぞれちょっとした人間模様が描かれる、という感じの内容です。これが最後のドラマCDということで、締めのドラマらしく、良い具合にまとまっています。
 CDのメインとなっているこのドラマは、赤と青それぞれ、「新たなる明日へ デザート中学卒業式」・「受け継がれる力 デザート中学卒業式」というタイトルで、同じお話が双方に収められています。
 が、それぞれ視点が変わっていて、赤では描かれなかった場面が青で、青では描かれなかった場面が赤で描かれています。どちらかと言うと、赤→青の順で聞くのが良いでしょう。
 久美さん演じる「ウィンビー」は相変わらず可愛く、「アップル先生」は包容力ある大人の女性で素敵です。
 赤では、べそをかいているウィンビーが面白みのある演技で、最後は空に、カラースモークでメッセージを描いて活躍しちゃいます。
 青では、シナモン博士と一緒に昔のアルバムを楽しそうに眺めるウィンビーが、凄く良い雰囲気です。ワルモン博士のメカと戦うシーンでは、短いながらも決めるところは決めて、気迫の台詞を飛ばしています。
 「ライト」たちをまとめるアップル先生の、優しい姿とテキパキした頼れる姿もとても素敵です。卒業式で進行役をしているのも、なかなか印象的です。
 お話を引っ張る役どころではありませんが、ウィンビー、アップル先生、共に、声だけのドラマCDで状況をしっかり想像させてくれる台詞回しは上手です。
 エフェクトが掛かっていない分、アップル先生の方が直に久美さんの芝居が伝わってくる訳ですが、特に、暴れ回るワルモンを前に、生徒たちを避難させるところの芝居は迫力満点。大人の女性の声を激しく張り上げての熱演です。
 卒業式の場に居辛いと言うシーズたちを優しく諭してあげるところは、一番の聞き所です。アップル先生の人柄と気持ちが優しく伝わってくる、良い演技です。
 ドラマでは、聞いていて面白みがある、迫力もある芝居を聞かせてくれる久美さん。が、¨ツイパラ¨は、それで終わりではないのも楽しいところ。
 赤の最後のトラックには、「ワルモン博士」と「ザコビー」の「ワルモンMONMONパラダイス番外編」が入っていますが、ラジオ番組「アニゲマスター」ご出演時の久美さんの声を、ちょっとだけ聴くことができます。
 ハリネズミが好きで飼っている山崎和佳奈さん。よく繁殖する彼らを、繁殖するのが好きなんですよ、と言う和佳奈さんなのですが、「そういう和佳奈ちゃんは?」と、エッチな突っ込みをする久美さんなのでした(笑)。
 また、ドラマの終わりの恒例のお楽しみ、自分の役と名前を紹介するところで、お題に対して答えを言う場面。
 赤では、いきなり咳をして勝平さんに怒られている久美さんが可笑しいです。
 赤のお題:戻れるならこの時代でこんなことをしたい
     ↓
 「私は過去を振り返らないから戻りたくない」
 と、格好良く(?)決めて、逃げていった久美さんでした(笑)。昔のことを思い出して、お歳のことを意識するのが嫌だったのかも? そんな雰囲気の久美さんでした。
 青のお題:この人とあれがしたい
     ↓
 「織田裕二といっぱいやりたい」
 脚本さんと演出さんの人の答えを流用した久美さんなのですが、¨一杯飲りたい¨と聞かせたいのに、意識し過ぎてか、「いっぱい」の部分のイントネーションで迷ってしまい、危ない方へと聞こえてしまう展開に(笑)。
 勝平さんが散々、遊んでいたのに、敢えて言ってみた久美さんは受け狙い?
 因みに私は久美さんといっぱいやりたいです。

 ……え?
 ちゃんちゃん♪
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□



▼2003/6/30▼

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
OVA
 小助さま力丸さま -コンペイ島の竜-
(税込:3,900円で発売中。
中古店なども探すと良いかもしれません)
久美さんの役⇒狸小路桜子

 「DRAGON BALL」等で有名な、鳥山明さん描き下ろしのOVAです。1990年頃の作品になります。
 今やコンペイ島にしか存在しない竜。そして島の守り神である竜。それは、竜の額にある宝石を狙って乱獲され、ただ一匹、コンペイ島に残った竜……。
 島の警備隊であり、竜を守る仕事を受け持つ小さな兄弟、「小助」と「力丸」の活躍を描いた物語です。
 久美さんの役「狸小路桜子」は、その竜の研究・調査に東京から単身やって来た学者さん。
 年齢はたぶん20代半ば辺り。眼鏡を掛けた、ショートカットの女性です。
 久美さんは、可愛らしい大人の女性、恐らく実際の年齢より若い感のある声で演技しています。
(冒頭だけ、声がころころしていて、ここだけ微妙に違和感を覚えてしまうのは、十年以上前の久美さんということでご愛嬌?)
 明るく、どちらかと言うと、はきはきしたタイプの好人物を久美さんは演じています。至って普通の女性ですが、探求心溢れる、学者らしいパワフルさがあるのも素敵なポイントです。
 また、桜子は紅一点のキャラクターで、ある意味、傍観者でもあるのですが、ものを知らない小助たち兄弟に対して、世界観をふかんする役目も持った物語のまとめ役で、存在感たっぷりに声を出しています。
 見所はやはり、小助たち兄弟との、愉しくもほのぼのしたやり取りでしょうか。
 島の警備隊であるこの子供たちと寝食を共にしながら、桜子は竜の調査に当たっていく訳ですが、ある時はとてつもなく野生児な二人に驚いたり、ある時は竜を見せてもらおうと下手に出てみたり、ある時は年上のお姉さんらしく接したり、と言った具合。
 様付けで呼ばないと怒る力丸たちに、敬語で話したりすることもあれば、お姉さんみたいに話すこともある。聞き応えのある、そんな久美さんの芝居です。
 夏ミカンをもらって、「夏ミカン大好き」と可愛く言いながら、口に入れるも余りにも酸っぱくて、「すっぱ! すっぱ! すっぱ!」と身悶えるところは、とっても愉快です。ギャップが面白い、久美さんの演技です。
 その後、空腹を癒そうとチョコレートを取り出すのですが、チョコレートを食べたことが無い彼らにあげ、チョコレートと、かねてより彼らが欲しがっていた自転車とを引き換えに、竜を見せてもらおうと頼むシーンは、ほのぼのしていて微笑ましいです。久美さんの面白みある芝居が光ります。
 更に劇中、桜子が悲鳴を上げるシーンが多々あるのですが、絵柄にぴったり合った、コミカルな感も入った久美さんらしい悲鳴がなかなか面白いです。
 そして後半は、竜の額にある宝石を狙う悪者一味との戦いになります。
 島と竜との関係を聞き、そして小助と力丸に出会ったことで、竜や彼らのことがとても好きになっている彼女の姿が、直接的ではありませんが、そうなんだろうな、と思える芝居を久美さんはしています。
 前半は学者として、興味津々、竜の亡骸のことも¨資料¨と言ったりするのですが、良い具合に変わっていきます。
 悪者一味に捕らえられ、崖から腕一本だけで吊るされ、竜の居場所を言うよう迫られるシーンがありますが、ここでの久美さんの演技は秀逸だと思います。
 竜が悪者一味の後方に現れ、きょとんとした様子で何事かと近付いてくるのですが、そこで桜子は、来てはいけないと、ゆっくりと首を振ります。泣き声混じりに小さく声を上げながら、「来ちゃ駄目ー!」と絶叫します。
 竜が死んだら島の人々も死ぬ。竜は島の守り神。竜を守らなければ……。
 桜子の切迫した願いが伝わってくる、手に汗握る演技です。
 自分が口を滑らせたせいで、竜の居場所がばれそうになってしまったことへの責任もありますが、竜に、島に、小助たちに情が移っていることも感じられる一連の芝居です。
 因みに、久美さんの悲鳴も面白いと前述しましたが、シリアスな後半で桜子があげる悲鳴は迫力があり、そこは段違いの演技です。
 久美さんの台詞も多く、一見の価値ありの作品です。母上と呟く力丸に母性をくすぐられたり、腹の虫が鳴って照れたりと、様々な表情を見せる小さな一瞬もあり、桜子という人物の魅力に、しっかり幅を持たせているところも素敵です。
 特に、竜を見せてもらえることになり、とても食べられたものではなかった食事にも挑もうと張り切る姿などは、彼女のタフネスさなどが感じられて、更に好印象です。
 ラストは、東京から小助たちへと送った手紙の声を当てているのですが、ハッピーエンドであったこと、桜子にとってコンペイ島での出来事は楽しかったということ、小助たちとしっかり友達になれたということなどが伝わってくる、桜子を演じる久美さんのファンとしては、何とも嬉しいものになっています。
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□



▼2003/7/7▼

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
PSゲーム
 幻想のアルテミス(税別:6,800円で発売中)
久美さんの役⇒姫島萌

 女優や歌手、タレントなどを養成し、多数、芸能界に輩出している「生駒アクトレス・スクール」。ある夜、「高原かおる」という、人気も実力もトップクラスの生徒が飛び降り自殺をしてしまいます。
 自殺の動機は不明……。理事長は学園内の動揺を鎮めるべく、自殺の動機の調査を、とある新米探偵、「日下部恭一」(プレイヤー)に依頼します。
 講師になり澄まし、秘密裏に調査をしていく恭一。彼女の死の真相とは……?
 彼女の自殺について学園内を調査していきながら、そこにいる4人(攻略可能な隠れキャラを入れると5人、因みにその女の子の声を当てているは大谷育江さんです)の生徒と親交を深めていく、という内容の、サスペンスものの恋愛アドベンチャーです。
 久美さんが演じているのは「姫島萌」という15歳の女の子。女優を養成するアクトレス・コースに所属しながら、既に子役として大活躍している女優さん。
 そう、久美さんと同じ役者なのです(因みに出身地や血液型も一緒だったりします)。
 天真爛漫で無邪気、素直に感情を表現してくる女の子。まだまだ子供のあどけなさを持った一方、おませで大人びた顔も持っている、小悪魔的な子です。
 萌の声優は、イメージから久美さんに決まったそうですが、特に¨底抜け¨な感じ、突き抜けた明るさなどは、久美さんの芸風のイメージにぴったりかもしれません。
 はっきり言って、めちゃくちゃ可愛いです。
 ウェーブが掛かった背中まである、長い紫色の髪、猫目で、紫色を基調としたロリータファッション、お人形さんみたいな容貌の女の子なのですが、絵柄と比べると、久美さんは結構、大人びた声で演技しています。
 無邪気であっけらかんとした、可愛い声が大多数を占めているのですが、ふっと大人の女性の声になることが多々ありします。年齢や容姿より、若干、艶があるという感じでしょうか。それが更に小悪魔的に見せてくれる、久美さんの芝居です。
 その大人びた加減、艶加減がとても絶妙で、それの対比として可愛い声や甘い声が非常に魅力的に聞こえてきて、胸がきゅんとなります。
 年下や、いかにも美少女、というのが苦手な人でも、きっと好きになってくれる愛らしい女の子です。
 因みに、萌は主人公のことを最初は¨恭一さん¨と呼んでいるのですが、途中(と言っても前半)から¨お兄ちゃん¨と呼ぶようになります。
 物語の序盤にヒロインを選ぶ選択肢があり、誰を選んだかで、事件の真相(ストーリー)も変わっていくのですが、萌のシナリオはとても難しいです。「公式パーフェクトコレクション」(税別:1,800円)という、設定資料集込みの攻略本がお勧めです。萌の物語では、狂気に満ちた真相(?)がラストに待ち受けています。
 萌のイベントは、どれも他愛の無い愉しいもので、こちらをからかってきたり、返答次第では頬を膨らませたりと、見るたび聞くたび、萌のことが好きになります。
 メインの5人の女の子は、フルボイスですので、久美さんの、¨可愛い¨より更に一歩、踏み込んだ、面白みのある演技、胸(男心)をくすぐる芝居を楽しむことができます。
 数ある萌のイベントの中で、最も感動するのは、夜、二人で散歩するシーンだと思います。
 そう、¨感動¨なのです。
 萌は天才的な演技力の持ち主なのですが、演技中は役そのものになってしまい、周りが見えなくなり、ある種のトランス状態になってしまいます。
 主人公と萌との距離が縮まり、物語が佳境へと入っていく中でのイベントなのですが、主人公の腕を抱きながら萌は、「あたしのこと、嫌いにならないでね」と言います。どんなあたしを見ても、嫌いにならないでね、と。
 物凄く胸に響く、久美さんの台詞回しです。萌の不安な気持ちや主人公に対する想いが強く伝わってきて、短い台詞なのですが、じーんときます。
 プレイすれば分かるのですが、絶対、心を動かされます。
 そして萌は言います。映画の中では演じている自分だけれど、お兄ちゃん(主人公のこと)の前では本当のあたしだから、と。
「絶対、本当にあたしだから。いっつもあたしだから。すっごくあたしだから。とってもとってもと〜っても……」
 一生懸命、訴えてくる彼女に、物凄く心打たれます。最初、二人で歩いている時は、大人の女性な雰囲気で静かに言葉を紡いでいるのですが、この一連のシーンは段々、子供に戻っていきます。
 小悪魔みたいな女の子だけれど、萌という女の子の最も素直な部分が感じられ、本当に愛おしくなります。そして、一生懸命、気持ちを伝えてくる萌に感動します。
 とっても良いシーンであり、たまらなく感じてしまう、久美さんの好演なのです。
 加えて、久美さんの¨名演¨と称するなら、このシーンでしょうか。夜、主人公を相手役にして、萌が自分の演技を見せてあげる場面。ここは大きな見所の一つです。
 前述したように、萌は天才的な演技力の持ち主です。演技中は別人に変貌してしまいます。
 久美さんはそれを、大迫力で演じています。丁度その日は萌の誕生パーティがあり、仕事仕事の毎日や、天才と呼ばれることに愚痴を言ったりして、ごくごく普通の女の子の姿を見せていたのですが……。
 画面が切り替わり、右手にナイフ、左手に台本を持った萌の姿が現れ、第一声を聞いた瞬間、はっきり言って、びっくりします。
 愛憎劇を演じているのですが、太い声で、精神的に追い詰められた危うい演技をする萌の姿、久美さんの芝居は圧巻です。ぞくぞくするほど怖いです。鳥肌が立ってしまう、物凄い迫力の台詞回しなのです。一見・一聴の価値あり。
 久美さんの演技力があって実現されたシーンと言っても、過言ではないでしょう。久美さんほどの実力が無ければ、そんじゃそこらの声優さんには無理です。
 最後は、役に入り込んだトランス状態のまま、ナイフ(模造)を主人公の腕に刺すところまでいってしまいます。
 この辺の、萌の性質が事件のキーワードとなっていくのですが、萌を信じ続けていれば、きっと攻略本無しでもハッピーエンドを迎えられることでしょう。ここに書いたシーンと同等以上の、息を呑む迫力の久美さんの演技、感動する萌の声が待っています。
 因みに、このゲームの小説も出ています。「幻想のアルテミス 〜迷宮の少女〜」(定価:640円)で、萌がメインのサスペンスとなっています。萌のことが好きになったのであれば、ぜひ読んでみて下さい。ますます好きになります。
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□


     << Prev     Next >>